2022年刊行講談社
世界的なタイトルを次々に生み出す、漫画家、イラストレーター、映像監督、シナリオライターなどのジャンルに囚われない創作者の顔を持つ大友克洋。
その創作とプロデュースのすべてを、作者である大友克洋自身が時代順に俯瞰、総括、そしてリ=プロデュースするのが「大友克洋全集」です。
それは多様な「全仕事」を収録した「作家・大友克洋」の底本ともなります。
同時に、日本から世界中に衝撃をもたらした新しい表現方法の集積は、一人の作家のパーソナルな仕事集というだけでなく、1970年代から現代までの漫画、アニメ、映像までをも含む、現代文化の冒険を愉しめる作品集とも言えるでしょう。
時代によって何が生み出されたか。
作家は時代に何を見て、考えてきたのか。そして作家は、次に何を試みていくのか。
作品から発言までを網羅することで、作家としての進化を明らかにし、次の世代の創作者へその姿勢を伝えていく。
この全集は作家自身が自らを「作品化」し、手ざわりも含むモノとして記録する、まったく新しい全集となります。