朝日新聞デジタル
まだ見ぬ数字へ終わりなき旅。数々の打撃の金字塔を打ち立ててきたイチローは、自らの安打を「作品」と表現することがある。
42歳になってもなお、修行僧のように自分を追い込む。日々の準備は、時計が埋め込まれているかのような同じリズムで進む。そうした努力の結晶が、形となって表れるのが安打だからだ。「小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道」
その数が多いほど力になる。「ヒットはいつもうれしい。2本でも1本でもそうだけど、前に進んでいる感じがいい」。だからこそ、数字にこだわりがある。