コラム【DESIGN編】
Xux Column
使いたいデザインツール世界1位のフィグマ
フィグマとは、ブラウザ上で簡単にデザインができるツールです。
インターフェースのデザインを、場所を選ばずにブラウザさえ起動できれば使えるため、利便性が高くチーム体制での作業にも向いています。
何よりフリープランがあり無料で利用できるので、誰にでも手軽に導入できることから、デザイナーではない人でもちょっとした用途に役立つでしょう。
Figma(フィグマ)のメリット
ウェブ制作で下記のような不満を解決できます。
・ストレージで保存しているデザインデータをコーダーやエンジニアで共有して作業を行うためタイムロスがある。
・他の作業者にフォントがインストールされていなく、デザインが崩れる。
・デザイナー以外はデザインツールのアカウントを持っていないので、メールに画像を貼り付けて確認依頼せざるを得ない。だがイメージが伝わりづらいうえ、操作性も確認できない。
・デベロッパーやエンジニアへのコード送付は、別のアプリケーションをインストールして行う。
Figmaの便利な点として、Web上で利用できることが挙げられます。アカウントさえ取得していれば、作成したデザインは制作時に使用したPCではなく、Web上で呼び出すことができるため、オフィスと自宅などで制作をスムーズに継続できます。
また、1つのファイルを複数のメンバーで編集することができるので、デザイナーのほか、ディレクターなどの制作に関わる様々な役割の人とデータを共有し、相談しながら制作物を仕上げられます。スムーズに作業を進められるように最適化された仕様は、オンラインをフル活用する現在のビジネスシーンにぴったりだと言えるのではないでしょうか。
Figmaはハイスキルなデザイナーだけが使えるツールではなく、様々な役割の人が感性をアウトプットし共有できる仕組みが備わっている魅力的なデザインツールです。
Figma(フィグマ)の概要
サンフランシスコに本社を置くFigma社は、2016年にツールをリリース。そこからわずか数年で「Google」や「Microsoft」「Netflix」「Twitter」など、世界的大企業が導入している。
世界各地のデザイン関係者約3,000人に聞いた「2022年に最も使いたいツール」のアンケートでは、2位に約6倍もの差をつけ、断トツで期待度の高さを見せつけた。こうした動きに投資家たちも反応し、2021年には企業評価額が100億ドル(約1.1兆円)のデカコーン企業となった。
そして2022年3月、アジア圏初となる日本法人を設立。Figma Japan設立にあたり、楽天やリクルート、Yahoo! JAPANなどのデザイン部門責任者が推薦コメントを提供した。試しにWebで検索してみると、LINE、クックパッド、Yahoo!、NewsPicks、SanSanなどのデザイナーたちも、ブログなどでFigma導入のメリットを自主的に発信している。
Figma(フィグマ)の種類
・数百人とでもブレストできるオンラインホワイトボード「FigJam」
チームでWebサイトを立ち上げの場合。今までなら、メンバーが会社の会議室に集まって、1人のPCを映写しながら、ホワイトボードに意見を書いたり、付箋をつけたりしてブレインストーミングしていただろう。しかしコロナ禍で対面が難しくなったことから、これらをすべてオンライン上でできる「FigJam」が注目を集めている。
カーソルチャットや、オーディオチャット、メンション、ワシテープなどの機能が充実している。
・ブラウザ上で簡単にワイヤーフレーム作成やUIデザインができる「Figma」
「FigJam」でブレインストーミングをし、アイデアの大枠が決まったら、次は「Figma」を使ってワイヤーフレームを作る。
こちらもデザイン作成からCSS書き出しまで、すべてブラウザ上で完結出来る。他のデザイナーやコーダー、エンジニアと意見を出し合いながら共同作業し、デジタルプロダクトとして世の中に出せる状態にまで制作出来る。
デザインやオブジェクトの中身に応じて余白や配置を自動設定してくれる機能のオートレイアウト。
簡単にアニメーションを追加できる機能。プロトタイプの段階から動きのイメージをチームで共有しやすいスマートアニメイトが
代表的な機能。
Figma(フィグマ)はデザイナー以外も使えるデザインツール
Figmaの良さは他にもいろいろとありますが、やはり非デザイナーがビジネスコミュニケーションのために使うツールとしても長けている部分が見逃せません。これまでパワーポイントを使って作っていたデザインレイアウトを伝えるための資料や提案書の作成にも、Figmaは活用できるでしょう。
デザインツールとしての制作機能、そしてチームで作業や確認が可能な共有機能、完成イメージが具体化するプロトタイプ機能を搭載しつつ、無料でスタートできるので是非試してみてください。