
植物×匠めぐるいのち、つなぐ手しごと
スギやヒノキで柱を立て、ススキやヨシで屋根を葺き、イグサを編んだ畳の上で暮らす。日本では、昔から身近な植物をうまく活用して住まいを築き、自然の恵みを生かしてきました。本展では、日本の伝統的な木造建築を支える「植物」と「匠」の技に注目し、それぞれを植物学と建築学の視点から読み解きます。さらに、それらが循環する社会の中でどのような役割を果たしてきたのか、その知恵と工夫をご紹介します。自然が育んだいのちを、人間の知恵によって繰り返し生かし続けていく―。そんな、丁寧で温かなものづくりの世界をどうぞお楽しみください。